公開講演会「同志社金曜フォーラム」開催結果のご報告 2013.10.04(金)開催

Posted by on 10月 17, 2014 in 活動報告
公開講演会「同志社金曜フォーラム」開催結果のご報告 2013.10.04(金)開催

 同志社校友会(同志社大学)及び同志社同窓会(同志社女子大学)の両北九州支部は共催にて、10月4日(金)に今年度第2弾となる地域交流事業『同志社金曜フォーラム』をフラミンゴカフェ(小倉駅北口 AIMビル2階)にて開催いたしました。
NHK大河ドラマで好評を博している「八重の桜」、9月8日放送(第36話)にて生徒数8名の学校として「同志社」の名が初めて登場し、その後の舞台の中心となっております。
 今回の『同志社金曜フォーラム』は、同志社大学設立に関しての歴史に詳しい同志社校友会佐賀県支部長・江打正敏 氏にご登壇いただき、知られざる同志社設立秘話をご紹介いただきました。

< 開演前 >
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 今回の『同志社金曜フォーラム』へは、校友会福岡支部長の藤野修平様と副支部長の渕上章様にもご参加いただき、また開演30分前に「ホームページを見たのですが、今からでも参加出来ますか」の問い合わせが入るなど25名の参加者となりました。

< 写真左:白石 北九州支部長挨拶 >
< 写真右:司会進行役 藤田企画運営委員長 >
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今回の講師としてご登壇いただいた江打様は子供の頃は有明海に近い所に住んでおられ、ムツゴロウを獲ったり、潟スキーを楽しんだりした想い出。また、大学受験においては同志社大学一本での受験(他校は受験せず)で、京都の地に足を踏み入れた時に、生まれ育った佐賀と京都の格差に多少のカルチャーショックを受けたことなどを自己紹介を含めてまずお話いただきました。

< 講演会の様子>
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 江打様が言われるに、「同志社は運が良くて出来た大学 = 天の導きで出来た大学」とのこと。
ある日、友人が貸してくれたアメリカ合衆国の地図書によって、アメリカのことをもっと知りたいという気持ちが日に日に募り、そして脱国。また、函館からボストンに到着するまでにお世話になったテイラー船長、そして船主ハーディー氏との出会い・援助。
 不平等条約改正のためアメリカに来ていた岩倉使節団の通訳となった際の自分自身の地位(立場=一人前の人間として扱ってもらえるか)の確認。ドラマでも放送されておりますが、新島襄が帰国した後、学校設立で大阪に断られた後に一番最初に相談しているのが使節団の一員でもあった桂小五郎(後の木戸孝允)で、京都の山本覚馬の紹介を受けております。
 10年間のアメリカでの生活を終え、日本にキリスト教主義の学校を創ることを目的にアメリカで5000ドルの募金を集め、宣教師として帰国。
京都での山本覚馬と八重との出会い、覚馬が牢獄され、そして譲り受けた薩摩藩邸跡地が同志社大学の今出川校舎となっていること。仏教の聖地である京都にキリスト教の学校を創れたこと。
上述すべてのことが「天の導き」といった形で見事につながっているわけです。
 また、開校まもない時期に転校してきた熊本バンドが同志社に与えた影響についての説明もあり、  英語以外の地理・歴史等の授業もすべて英語で行なわれるなど、熊本バンドの生徒が前に在籍していた熊本洋学校や新島襄がアメリカで学んだアーモスト大学の授業と同じ内容に変化を遂げていったようです(なかなかハイレベルの学校だったようです)。
 1875年(明治8年)に「官許同志社英学校」が開校してから、1920年(大正9年)の大学令によって現在の「同志社大学」となるまでには道のりも永く、宗教色のない大学と比べるとかなり苦労して創られた大学のようです・・・との江打様の最後のご説明。改めて、我が母校の歴史の重さを感じた講演会でありました。

< 講師プロフィール >
昭和42年3月 同志社大学 法学部 政治学科卒業。
同年、佐賀県庁に入職し、商工観光部副部長、名護屋城博物館長など要職を歴任。
現在は公職である多久市教育委員として青少年の健全育成に努めるほか、NPO「夢の学校をつくる会」理事長として次世代を担う国際人の養成に尽力されている。

< 山崎顧問の乾杯挨拶による懇親会 >
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< 3支部長 揃い踏み >
藤野福岡支部長 ・ 江打佐賀県支部長 ・ 白石北九州支部長IMG_0429

 

 

 

 

 

  

 


今回のホームページ作成の記者であります私、実は熊本の出身です。

情けない話ですが、今年の大河ドラマ「八重の桜」が放送されるまで、同志社と熊本バンドの関係を詳しく知りませんでした。
江打様の本日のセミナーを含めて、大学に入る前に見ておけば・聴いておけば、大学4年間の過ごし方も多少は違ったのではと思っている次第であります。

 新島襄が山本覚馬の自宅を訪ねたところ、暑さ対策で井戸に座って裁縫をしている八重に出会い、「危ないですよ」と手を添えた瞬間に互いに相手を意識し合う場面(確か第34話)が登場し、コミカルな演出と思っておりましたが、江打様の本日の話によると100%実話に近いとのこと。
オダギリ・ジョーが演じているる新島襄は実物の新島襄の優しさ、丁寧さ、生徒を大事にする心、目が潤んでいるところ(病弱のため)等、非常によく捉えているなどのお話がありました。
 一時間と制約がある中で、詳細かつ貴重なお話を誠にありがとうございました。
厚く御礼申し上げます。

 また、今回のフォーラムにご参加いただきました皆様方、誠にありがとうございました。