平成26年度「同志社校友会 北九州支部総会・懇親会」並びに「同志社 北九州講演会」開催結果のご報告 2014.10.19(日)開催

Posted by on 11月 1, 2014 in 活動報告
平成26年度「同志社校友会 北九州支部総会・懇親会」並びに「同志社 北九州講演会」開催結果のご報告 2014.10.19(日)開催

 平成26年度の「同志社校友会北九州支部 総会・懇親会」並びに「同志社 北九州講演会」を10月19日(日)にリーガロイヤルホテル小倉にて開催いたしました。日曜日開催は北九州支部として初の試みです。
 当日は、「同志社 北九州講演会」の講師・ご来賓として同志社大学大学院の浜矩子教授をお招きし、また、学校法人同志社の大谷総長、同志社校友会の長谷川副会長、同志社大学校友・父母課長の田中様、校友会近隣支部・クラブの支部長様並びに上席役員の皆様、立命館大学、関西学院、関西大学の北九州支部の会長(支部長)様並びに上席役員の皆様、同志社同窓会(同志社女子大学)北九州支部から園田支部長様以下5名の皆様にご臨席いただき、総勢77名での総会・懇親会となりました。また、一般公開の「同志社 北九州講演会」への参加者は校友以外の地域の皆様を含めて140名となっております。

1. 日  時 平成26年10月19日(日) 14時~18時

   14:00~15:15 同志社 北九州講演会(一般公開・無料)

   15:30~16:00 同志社校友会北九州支部 総会

   16:00~18:00 同志社校友会北九州支部 懇親会

2. 会  場 リーガロイヤルホテル小倉
    北九州市小倉北区浅野2-14-2 TEL:093-531-1211

   3階 オーキッド(講演会) 140名の参加者

   3階 エンパイヤ(総会・懇親会) 77名の出席者(ご来賓を含めて)

 

< 同志社 北九州講演会 >

テーマ:『成熟経済時代の先端都市 ~ 求められる大人的生き方』

講 師:浜矩子(はま・のりこ)氏 同志社大学大学院ビジネス研究科教授

浜矩子教授には、5年前の平成21年度「同志社 北九州講演会」でも『もっと・グローバル?

ノット・グローバル? ~ 地球経済の次の展開』と題して、ご講演をいただいております。

【講師プロフィール】
同志社大学大学院ビジネス研究科教授。エコノミスト。1952年8月3日東京都生まれ。1975年一橋大学卒業、三菱総合研究所入社。1990年4月より1998年9月まで同社初代ロンドン駐在員事務所長。
帰国後、同社経済調査部長、政策経済研究センター主席研究員を経て2002年10月より現職。
専門領域は国際経済学。これまでに政府の金融審議会や内閣府PFI推進委員会の委員などを歴任する傍ら、多くの経済書を執筆。新聞の経済コラムやテレビのコメンテーターとして活躍。

< 浜矩子 教授 > 講演会(浜先生)

浜先生2  講演会(質疑)
   

 

 

 

 


5年ぶりに「同志社 北九州講演会」の講師をお引き受けいただいた浜教授、今回は同志社カラーの紫髪でのご登壇となりました。まず、成熟社会(成熟時代)に突入している日本、その成熟社会で生きていく上でのキーワードとして「ジャングル」「二つの心得」「四つの条件」の3つを挙げられました。 

 成熟社会かつグローバル(地球的に)な時代に生きていくことをグローバル・ジャングルと名づけておられ。ジャングル=弱肉強食の世界と捉えがちであるが、実際には そのジャングルは弱肉強食の「淘汰」の理論一辺倒ではなく、「共生」の生態が維持されて成り立っていること、その「共生」の生態が上手く循環する必要があることをお話されました。ジャングルにおいては、肉食動物もいれば、草食動物もいるということです。このことを人間社会に当てはめれば、今日のグローバル社会においては、誰もが一人では生きて行けない、共生社会であるということです。今日のグローバル社会が共生社会であることの参考事例として、東北地方太平洋沖地震時の被災地の自動車部品工場の被害(生産停止)が、当時の世界の自動車生産に与えた影響を挙げられました。

 このような成熟したグローバル社会に住む住民の心得として、「掲げる合言葉」「目指すべき場所」の2点を挙げられました。合言葉の言葉を「シェアからシェアへ」と置き換えられ、前者のシェアは、マーケットシェア何%などの「奪い合い」、後者のシェアは、食べ物を分け合うなどの「分かち合い」を意味すると説明され。今後、生態系を上手く循環させるには「奪い合う社会から⇒分け合う社会へ」と共生体系を維持する必要があることをお話されました。また、目指すべき場所として、多様性と包摂性(包容力・寛容性etc)の交わる場所といった非常に難しい表現を用いられました。現在の日本社会は多様性は小さいが、抱摂性は大きい範疇に位置しており、今後は多様性を高めて、両者が交わる場所(=大人の感性の場所)を目指すことが重要であると力説された次第です。

 最後のキーワードである四つの条件。これまで述べてきた成熟社会かつグローバルな時代を生き抜く上で何が必要なのか?といった問いかけに対して、浜教授はズバリ「財力」「知力」「愛嬌」「度胸」の4点を挙げられました。前段でご説明のあった「多様性と抱摂性の交わる場所=大人の感性の場所」に到達するためには、特に「愛嬌」と「度胸」が必要とのことでした。また、大人と子供の大きな違いとして「磨き上げられた感性」といった、やや抽象的な表現を用いられましたが、「大人には人の痛みがわかる」「大人はもらい泣きができる」といった意味合いのようです。また、この四つの条件を米国、中国、日本等が満たしているかどうかの話となり、同じアジアの中国と日本を、とくに「愛嬌」と「度胸」の点で比較してみると、中国 ⇒愛嬌は低い(全くない)、度胸は高い(抜群にある)、日本 ⇒愛嬌は低い(外交下手)、度胸は低い(それほど有るとは言い難い)との結論のようです。グローバル社会で生きていくためには「愛嬌」と「度胸」が大切で、今後の日本の課題とのことでした。『 男は度胸、女は愛嬌 』といった諺が昔から日本にはあります。成熟社会を生きる現在の我々には、男女を問わず、その両方が必要のようです。

 最後に、愛嬌と度胸を備えた人物像のイメージとして、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャック・スパロウ船長。地域共同体として、ベルギー、デンマーク、オランダ、オーストリア、スイス等のヨーロッパの小国をご紹介いただき、盛況のうちに「同志社 北九州講演会」は終了となりました。

 浜先生、約1時間に渡るご講演まことに有難うございました。北九州には浜先生ファンも多く、5年前の講演会に参加された方で、本日の講演会へも足を運ばれた方も多かったようです。

< 総会・懇親会 >

支部長・挨拶 総会(様子)

 

 

 

 

 

 白石支部長を議長として、田上事務局長から第1号議案「平成26年度事業報告及び平成26年度決算報告について」、第2号議案「平成27年度事業計画及び平成27年度予算案について」、第3号議案「同志社校友会北九州支部役員の改選について」が報告され、承認がなされました。

 今回の議案内容のポイントは、平成27年度事業計画として、総務委員会からの「広報機能強化のための支部ホームページの全面改訂」、企画運営委員会からの「会員間の親睦を深める特別イベントとしてコンサートを来年7月に実施予定」、組織委員会からの「隔年で発行する会員名簿の作成」等を挙げることが出来ます。

 また、役員改選に関しては、白石支部長の再任、退任される城水副支部長の後任に青木組織副委員長が就任。そして、組織改革として、3副支部長ごとに分担事務(総務所管・企画所管・組織所管)を決め、責任区分を明確にすることの決定がポイントとなっております。

◆ ◇ ◆
いよいよ、懇親会突入です・・・

< 白石支部長 挨拶 >
総会(白石支部長) 支部長挨拶時・風景

 

 

 

 

 

 支部総会で二期目の舵取りを任された白石支部長から開会の挨拶がありました。

 まず、大谷総長様、長谷川副会長様、ご講演をいただいた浜先生を始め、関西学院大学、関西大学、立命館大学の支部長様や上席役員の皆様、また、近隣の校友会支部の支部長様や上席役員の皆様、さらには、同志社同窓会(同志社女子大)の園田会長様を始め女子大の皆様に、ご臨席いただいたことへのお礼の言葉がありました。そして、若手から大先輩に至るまで多くの北九州支部会員が出席されており、そのことに対する感謝と歓びの気持ちを述べられました。

 また、白石支部長は二期目を迎えられるわけですが、一期目と同じく「集中力」を持って務めるとの誓いの言葉があり、その証として、2年前に作成された挨拶文(旧 ホームページに掲載)を再読された次第であります。

< 大谷総長  挨拶 >
大谷総長 白石支部長の開会挨拶の後、ご来賓を代表しまして、学校法人 同志社の大谷総長からご挨拶を頂戴しました。大谷総長からまず初めに、平成26年度の北九州支部の講演会・総会・懇親会がかくも盛大に開催されることへの祝辞があり。また開催に至るまでの白石支部長以下役員の方々のご尽力に対し、敬意を表しますとの労いの言葉、そして、ご自分をはじめ 同志社の関係者をお招きいただいたことへの謝辞を述べられました。

 その後、昨年のNHK大河ドラマ「八重の桜」の放映のお陰で、昨年度は本学への志願者が大学で3%、女子大で5%アップしたことの紹介があり、大学側としては喜んでおりますが、今後の大学を取り巻く環境を考えると、厳しい状況であるともお話されました。18歳人口は1966年(昭和41)には249万人、1992年(平成4)は205万人、本年2014年(平成26)は118万人と減少の一途を辿っており、あと18年後2032年にはいよいよ99万人になるとのこと。私学にとっては冬の時代の到来です。国も自治体も、少子化対策に取り組んでおりますが、我々私学も同様に対策を講じる必要性が高まってきているとお話されました。

 この冬の時代に、同志社としては建学の精神(一国の良心ともいうべき人々を育成する)に立ち返り、さらに建学の精神を現代に問い直し、一層の同志社ブランドを築いていく所存であること。また、それに対する、校友同窓のより一層のご支援、ご協力をお願いしたいとお話された次第です。

 結びに、同志社校友会北九州支部の益々のご発展と、本日ご参集の皆様方のご健勝・ご活躍をお祈りいたしましての言葉で、挨拶を終えられました。 

< 長谷川副会長 乾杯 >
懇親会(長谷川副会長) 同志社校友会の長谷川副会長からも、平成26年度の北九州支部総会が開催されることへのご祝辞を賜り、また、11月8日(土)に開催される「第二回 同志社校友会 大懇親会」の案内がありました。その後、同志社校友会 会長の井上礼之様からのメッセージを代読され、ご臨席の皆様のご健康とご多幸を祈願しますとの乾杯の音頭で祝宴のスタートとなりました。

 

 

支部長挨拶時・風景懇親会1

 

 

 

 

 



 今年度の支部総会・懇親会へは、昭和29年卒業の大先輩から新卒の社会人一年生まで、幅広い世代に渡って校友の皆様が参加されておりました。祝宴の席を通してでありますが、北九州支部の活動理念の1つに掲げている「同志社人として、豊かな『学縁』の拡大を図ること」に繋がる時間・空間かと思っております(少し、抽象的な表現になりましたが)。

 和やかな雰囲気で宴席が進む中、祝電の披露があり。続いて、校友会福岡支部の渕上様を含めて8名のご来賓の皆様からスピーチをいただきました。その後、今年度の北九州支部総会・懇親会への初参加者10名の紹介がありました。「今年の新卒の参加者は、挨拶の内容がしかっりしている」とある先輩校友の方が言われましたが、非常に頼もしい後輩達です。

懇親会3 懇親会2

 

 

 

 

 

懇親会4

 

 楽しい時間となった今年度の支部総会・懇親会も閉会に近づき、今回の支部総会にて副支部長になられた青木さん(前 組織副委員長)の指揮(舞い)による、全員参加でのカレッジソングの斉唱となりました。

 14時開始の「同志社 北九州講演会」と平成26年度の「総会並びに懇親会」も最後の時を迎え、北九州支部の寺下副支部長から閉会挨拶がありました。昨年度の閉会挨拶では、同志社女子大から出席者全員にプレゼントのあった『同志社の母、新島八重』の本の内容に触れられ、必読を提案されるなど、アカデミックな話題を毎回提供される寺下副支部長。今回は、以下の閉会のご挨拶をいただきました。
 今晩は、副支部長の寺下です。本日は、長時間お疲れ様でした。浜先生の求められる大人的生き方の4つの条件「財力・知力・愛嬌・度胸」の講演は大変興味のあるお話でした。1時間ではなくて2時間くらいかけてお話を聞きたかったですね。今回は2回目でしたが、3回目は時間をかけて話をし、ディスカッション出来たら良いなと思っております。
大谷総長、長谷川副会長、お越しいただき有難うございます。また、同志社の各地区の支部長様、立命館大学・関西大学・関西学院大学の支部長様、有難うございます。
私は、この年になって聖書を読んでおります。日曜日、時間があれば教会に行っております。皆さんも、新島先生のキリスト教の教えの原点に戻って聖書に触れてみてはどうですか?。これからの人生を生きていくのに、充実した人生が送れると思います。聖書を読もうと思う人は手を挙げて下さい。沢山の手が挙がりましたね。有難うございます。
それと今年の新人紹介の人たちは、元気があってとても良かったと思います。今年の総会・懇親会の雰囲気は昨年よりも良かったような気がします。それでは、平成26年度の同志社校友会北九州支部の総会・懇親会を閉会と致します。有難うございました。

 寺下副支部長の閉会挨拶にて、今年度の「総会・懇親会」並びに「北九州講演会」を滞りなく終えることが出来ました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。是非、次回の集まりにも積極的にご参加くださいませ。